危険地帯
どうして私は、路地裏になんて行ってしまったんだろう。どうして私は、繁華街になんて行ってしまったんだろう。どうして、どうして……。
後悔ばかりが溢れて、時間を巻き戻したくて、私はギュッと拳を強く握り締めた。
「はぁ、しょうがねぇな」
相良深月は、面倒くさそうな顔をして息を吐いた。
不良がため息をついただけで、ビクついてしまう。
「ひとつ、条件を出してやる」
「条件……?」
「あぁ。俺達が、お前が秘密をバラさねぇ人間だってわかったら、解放してやるよ」
相良深月の言葉を、信じるか信じないかは、私次第。
この先、今出した条件をうやむやにするかもしれない。
そんな条件なんて忘れたと、言うかもしれない。
「誓えよ」
だけど、今は――。
「その条件を満たすまで、俺達から決して逃げないことを」