危険地帯
「……お前ら、うるさい」
キッチンから出てきた司は、深月と律の言い争いを止めつつ、夕飯をテーブルに置いた。
「わあ、美味しそう!」
「今日は、冷製パスタだ」
司が作る料理は、なんでも美味しい。
今度、料理のお手伝いをしながら、司にレシピを教えてもらおうかな。
夕飯を食べてから、深月と司も加わって、ダーツをした。
私はダーツ初心者だったんだけど、律が手取り足取りして教えてくれた。
ダーツを始めて、2時間後。
「また負けた~」
「ははっ、出直してこい」
「もう一回!今度こそ勝つもんねー」
いつの間にか、深月と律の二人の勝負になっていた。
私と司はソファに座って、二人の勝負を観戦。
……しつつ、司のおすすめの本を読んでいた。