危険地帯
ワタシは今、本当に嬉しいの。
ようやく、黒龍が、私自身が、気づいてくれたから。
本当は、黒龍との誓いが消えたあの日に気づいてほしかったけれど。
喧嘩をする意味に。
拳に込める気持ちに。
ワタシも、ずっと喧嘩は価値のないものだと思っていたわ。
あくまで、意味も気持ちもない喧嘩のことを、ね。
だから、すごく嬉しいのよ♪
今日、やっと、本当の喧嘩をしているんだもの。
私も、喧嘩のことをわかってくれたんだもの。
その喜びは、ワタシの力となり、強さになる。
ワタシは、首元のナイフを指で挟むように掴む。
そのまま、指の力だけで、ナイフの刃を――バリンッと粉砕させた。
「!?」
忍者は目を見開き、壊れたナイフに驚く。
その時にできた忍者の隙を狙い、ワタシは忍者の脇腹に素早く蹴りを入れた。
これで、もう“私”は自由ね♪