君と僕の白昼夢


「あ、青木くん」

日和が少し見上げた視線の先には、俺の親友青木健太郎がいた。


健太郎とは3年間、同じクラスだ。


サッカー部所属。天然の茶髪に高身長。
明るくフレンドリーな性格で、男女共に人気がある。


ちなみに俺と日和は部活には入っていない。



「暇人同士で遊んでろし…」


俺が寝ようとすると…



「ちょっと!」


日和が止める。


そして少し間をあけて…


「……あ!じゃあさ…今日オープンしたカフェ行かない?

5月14日オープンって聞いたんだけど…

今日だよね?」


日和がカレンダーを確認する。



今日は5月14日だが…



「カフェ…?」


俺が疑問に思っていると…


「駅前のだろ!」

「そうそう!さすが青木くん」


……


クラスは違ったが、日和は俺の幼馴染み、健太郎は俺の親友ということで少しだけ互いに面識はあったらしく打ち解けるのも早かったらしい。


「疎い誰かさんとは大違い」


「まあな〜」


うるさいなこいつら…


「わかったわかった、だから寝かせろ!」


俺はまた机に突っ伏した。


「え、本当に本当!?

やった〜」


喜ぶ日和の声が聞こえた。




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