体は小さいが、心は大きいんです!
HAPPY ENDにむけて
「埜々香、夜ご飯食いに行くぞ。」

俺は開き直り、時間があれば彼女を誘っていた。

恋愛か分からないって言うならば、押しまくって恋愛に持ち込めば良いのだ。

先ずは餌付け、そして俺なしではいられないと思わせる。

「課長、食堂も飽きました。
鍋でも食べませんか?
私、作りますよ。」

「よし、じや、買い物だな。
又、俺の家で良いか?」

「はい。今日は何入れますかね~。
あ、人数多い方が美味しいから、伊藤部長も呼びます?」

「却下!!
お前と二人が、楽しいんだから。」

「え~?
まあ、部長と奥様のお邪魔はしちゃいけませんね。
あそこ、ラブラブなんですよ。
お泊まりさせていただいた間、私あてられて大変だったんですから。

すぐ、こうやって、手を握っていたり、ほっぺにキスしてたり、、、。
目のやり場がなくって困っちゃいました。」

そう言って、手を握ってきたのは完全に無意識なんだろうな。

今晩は二人鍋をして、ほっぺにキス位は許されるだろうか。

いつになったら、本当の意味でのお泊まりに発展するだろうか。

先は長そうだったが、ゆっくり口説いて大事にしてやりたい、そう思った。
< 26 / 30 >

この作品をシェア

pagetop