大空へ向かって


そのまま麗美は、眠りについた…。


麗美は寝てる間、温かくて、優しい感触が唇に 何度も何度も当たる…。




「麗美!おい!!起きろ!!!!!」



「ん…??」


「もう、7時だぞ!!!門限、7時だろ??」



「あー!ごめんね…。栄助。せっかく二人になれたのに。寝ちゃって…。」



「別に、良いよ??良い写真撮れたし。」



栄助が麗美にケータイを見せる。



「ギャー!!!栄助。何撮ってんの!?」



ケータイの画面には、気持ちさよそうに眠る、麗美の姿。



「マジ可愛い!!!」



「やめてよ!!!」



麗美はケータイを奪い取ろうと必死だった。


「家、帰んないで大丈夫??」


「あー!!!バイバイ!また明日ねぇ♪」



無邪気な笑顔で見送る栄助。




少しずつ…少しずつ。


距離を縮めて行く、二人。
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