ボーイズロード ―second season―
『今日は悪かった。明日は迎えに行ける。部活は3時までだよな?』

また勢いのままにメールを送信した。後から見直すと、なんとなく俺が蒼のご機嫌を伺っているような雰囲気がしていた。


だけど実際に不安にもなってる。多分、結構傷つけているだろうから。

今まであれこれ面倒臭がっていた。あいつが俺を好きなことがわかりすぎていたから、多分甘えていたのかもしれない。


さすがに愛してるっていうのは大げさだけど、少しは俺も気持ちを伝える努力をしないといけないんだろうな。


着信音に反応して、メールを開く。


『別に会うのが嫌なら無理しなくてもいいよ。ていうか、賢太くんが蒼のこと好きなのかわかんない』


……気づいたのが遅すぎた。『別れる』という選択肢は、蒼の方にあるのかもしれない。

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