みかん 〜不器用な恋〜
そんな事を考えていると、もう放課後だった。
机にうつ伏せていた上半身をそっと上げると、目の前には俺の大好きな人がいた。
「橋本君…。話があります。
聞いてくれますか?」
橋本君 と呼ぶ宮下にイライラしながらも「いいよ」と返す。
でも…
俺には分かるよ。
君が今からいう言葉が"別れ"を告げるものだってこと。
だから、それなりの覚悟はしてあるんだ。
君が別れを告げて来る日が近いと、そう感じていたから。
君に想いを伝える覚悟も。
君を想って買ったお揃いのリングも。