あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
それから、二人に会釈した。



翔の、友達?




あー、友達の彼女。



こっそりそう言った翔くんだけど、以外に近くにいたので、聞こえてしまった。



二人はそのまま、奥の席に向かっていった。



零と湊くんは、状況を察して、心配そうにあたしを見た。



そこで、湊くんは、突然、あたしの手を引いて、トイレに向かった。その前に翔くんと彼女が座っている。




湊くんは、甘い顔で、通り過ぎざまに、愛してるよ、みこっと言った。


そして、ほっぺに、キス。


あ、そうか、助けてくれてるんだ、湊くん。




私は、湊くんの手を握って、そのまま二人で廊下についていった。
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