あたしのオキテ-切なくて、でも忘れられない
そんなことを考えながら、一日を過ごした。湊くんは多分あたしを避けているんだろう、まったく見かけない。




見かけたら、わざと満面の笑みを浮かべて、余裕な振りをしよう。



あたしはそう決めた。



そうだ、あたしだって、寂しくて、湊くんの気持ちを利用したんだもの。勝っても負けてもいない。



どうでもいい相手。



一度でも寝た女にそう思われるってだけで、十分じゃない。イーブンだ。




あたしは、定時で仕事をあがって、ウインドウショッピングをすることにした。
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