目覚める度に、傷ついて
あたしは部屋の時計を確認した。


時間は夜中の2時前だ。


あたしはすぐに電話に出た。


「も、もしもし」


ぎこちなくそう言うと、大きな声が聞こえて来た。


『穂月、あんた今どこにいるの!』


その声は怒っていながらも半分泣いているような声だった。


「え、今友達の家に……」


『泊まるなら一言言いなさい!! 今から迎えに行くから、住所を教えなさい』


怒鳴り声にあたしは唖然としてしまう。


穂月の性格から言えば無断外泊なんてしょっちゅうだと思っていたからだ。


「ご、ごめんなぁい。住所は……」


あたしは住所を教えて電話を切った。


大きく深呼吸をしてスマホを確認してみると、不在着信が何件も残されている。


泣き疲れて眠ったせいでしばらく気が付かなかったみたいだ。


「大丈夫?」


夏斗にそう言われて、あたしは「たぶん」と、曖昧な返事をした。


穂月のは穂やは随分と怒っているようだったから、説教くらいはされそうだ。


「でも、よかったな」


「なにが?」


「怒られたんだろ? ってことは、ちゃんと穂月の事を心配してるてことだ」
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