目覚める度に、傷ついて
「あたしから、みんなに1つだけ我儘があるんだけど」


あたしは1人1人の顔を見つめてそう言った。


みんなそれぞれ勇気を出して一歩を踏み出したんだ。


自分の傷を自分の力で癒すために、今懸命に立ち向かっている。


それならあたしも頑張ろう。


いつまでも悲劇のヒロインなんてやってられない。


そろそろ前を向いて歩き出さなきゃ。


「なに?」


夏斗が優しく聞いてくる。


あたしは大きく息を吸い込んだ。


そして満面の笑顔を浮かべてこう言った。


「あたしは、みんなの友達になりたいです!」




沢山のあたたかな笑顔が、病室の中に咲きほこった……。




END
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