愛しい人

秘密

「全部知ってたよ。」

「えっ?」
間抜けな声がふとでる。

「俺が誘った日からあいが悩んでた事もさっき電話したとき泣いてた事も、勿論処女だってことも。」　

不適な笑みを浮かべながら私の顔をソッと除き込む。

「な、なんでわかったの?な、なんで話せって」

さっきとは違う意味でいっぱいいっぱいになった頭を回転させながら話す。

「あいの口から話して欲しかったから黙ってた。でも、ずっと隠そうとするからちょっと、意地悪しちゃった。
ごめんね?俺が好きなのはあいだけよ。
あいの初めての人になって良い?」

自分の顔が真っ赤になるのが分かる。大きく首を縦に降り彼の顔を見つめる。

ゆっくり顔が近づいてきてキスをされる。

「ベッド行こっか」

ニコッと笑いながら私の手を引いてベットに向かう。

彼が私を受け入れてくれたことは嬉しい。
でも、全部の不安消えた訳ではない。

体が一気に強張り出す。

ギュッと拳を握りしめる。

「おいで」