幼なじみのフキゲンなかくしごと



熱のせいなのか、薬のせいなのか。

頭がぼうっとしていて。



たぶん、自分で思っているより
相当弱っていたんだと思う。



気づけば過去のことを全部、

べらべらと話していた。



自分の気持ちも、何もかも隠さずに。


思い出したくないと
あれほど思っていたことなのに



いざ話してみると

驚くほど鮮明に覚えていて、笑えた。


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