誰も知らない、君に釘付け。〜彼の隠れた裏の顔〜
「くそ……さっきのか」
制服を取りに行った時、何かあったんだろうな。
気づけば、じっと夏木くんのことを見てて。
「……なんだよ」
眉をひそめて、夏木くんが私を見た。
「夏木くん、なんで一人暮らししてるの?」
関係ない……そうくるんだろうなって思いながらも。
疑問を口にしないなんてこと、私には出来なくて…
「見ただろ。あの姉貴の気持ち悪い趣味」
思ってもみなかった返答。
夏木くんは私に背を向けて、歩き出した。
「俺は、小さい時からああいう服を平気で着せられてた。
それもずっと。中学になってからも」
中学になって、自分が女装させられてるって気づいたんだね。
「嫌になって、出ていったってこと?」
「……もういいだろ。
栖和に関係ない」
で、出た……このタイミングで!
でも、答えてくれなかったけど、そういうことだよね?
![[完]初恋いちごミルク味ー繰り返す2度目の恋*゚](https://www.berrys-cafe.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)