二度目の初恋

シンデレラにはほど遠く

「さあ~入って」

カードキーを入れてドアを開けると時任さんは、私をエスコートするように部屋の中へ招き入れた。

だが、私の脳内はもうホテル=ベッドイン…即実践?キスするの?

疑問と不安と不安と不安…脳内が不安で支配された。

そしてガチャッとドアの閉る音に私の背筋に緊張が走る。

どうしよう・・・どうしよう私

さすがにこれはまずいと思うものの

時任さんに背中を押され部屋の奥へと進む。

視界にはベッドが2つ

ツインだとわかりちょっとホッとしてしまったが

そんな悠長な事を考えられるほど今の私には

余裕ないことに気付く。

あ~どうなっちゃうの?私…

これは何かおきる前に食い止めなきゃと

思った私は回れ右をして時任さんに話しかける。

「時任さん。あの…私は…そういうつもりじゃ…」

「そういうつもりって?」

だが、時任さんはと言うときょとんとした表情で首を傾げる。


なんでこの状況でこんな表情できるの?

しかも私に言わせようとしている。

「それは…」

恥ずかしくて口ごもる。

「ベッドみてよ」

時任さんが私の肩を優しくポンと叩き前を見ろと指を指す。

すると窓側のベッドの上に大きな紙袋が寝かせた状態で置いてあった。

「え?何ですか?」

後ろにいる時任さんに確認するように問いかける。

「俺からのプレゼント…見てみてよ」

時任さんは私の肩をぽんと叩くと私から離れ、壁側のベッドに腰を下ろした。
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