守神と大黒柱と示指?
第11章・社長からの特命!

1.Output社から呼び出し?

大黒柱が入院中に、マーケティング本部とライン部門、子会社が協同で提案して、落札してしまったが、相当な赤字が額になっているようだ。

また、納期も守れないのでOutput社の中で問題化しつつあると言う噂が流れている。

大黒柱は、検査課を手放し、身軽になったところで、やっと将来を見据えた本来のマーケティング本部の仕事をしている。

第2リペアのことは、噂として聞いているが、自分には関わりがないだろうと思っていた。

ところが、本部長が取締役会で相談を受けてきたことが大黒柱を引きずり出すことになってしまいそうだ。

Output社の経営陣から社長に呼び出しがあり、3日後には問題点と改善策、とスケジュールと期待値を作成するのに、応援として浦安に行って欲しいというものだった。

会社として幼稚な対策は提案できないので、参加することにした。浦安に集まったメンバーは7人で、入札時の提案書作成メンバーが召集された。

この中で大黒柱が一番内情に疎いのは当たり前で、提案書の作成に加わっていないのだから。

でも、だれも先頭を切って仕切ろうとしない。

特に、改善点など思いつく筈もないし、取締役は何故このような状態になったのか説明を求めるが、それ自体当事者を責めていることになるので誰も語らなくなるのは当然!

仕方が無いので「入札時の提案書の中身と現実とのギャップを検証する必要があるので、提案書が用意されていれば配ってください!」と、大黒柱が場の整理をした。

提案書を紙で配りながら、パソコンにプロジェクターを接続して映るようにした!

「それで、ノートパソコンの第2リペア提案書の説明はマーケティング本部の誰ができるのでしょうか?」と大黒柱が言うと、本部長が「佐藤君、説明してくれる?」。

「では、私の方で提案書の内容と背景について説明します」と、佐藤部長が説明を始めた。

当事者との間で、解釈の違いや、入札後に知った事実だったり、かなりのギャップがあると判断はできた。

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