守神と大黒柱と示指?

5.救急車の到着~?

救急車は、近くまではサイレンを鳴らして来るけれど、本当に近くになるとサイレンを止めて走るんだなあ~とボーッと考えているうちに、やっと妻が呼んだ救急車が到着。

ご近所の方がたくさん集まり、大変なことになっています。

救急隊員が、「患者さんは?」というので、大黒柱が「僕です」と言いながら救急車に乗ろうとすると、止められて「事故ですか?」と聞かれ、「はい、そうです」と答えています。

救急隊員の質問は続きます。「どんな、状況で事故が起きましたか?」

「趣味で、電動ノコギリを使う工作をしていて、人差し指を切断したんです!」と、大黒柱が説明していました。

「仕事中でも、ボランティア中?でもなく、完全に趣味で工作していたら電動ノコギリで切断した」と、言うことですねと救急隊員。

単独事故ですよね。

救急隊員が、「では、車に乗ってください」。

「あっ、それから指はどうしました?」と忘れそうになって、救急隊員が聞いた。

指を持っていた妻が「これですー!」と「僕」の入ったナイロン袋を高く掲げています。

救急隊員が「奥さんですか?」と聞くと、妻は「はい!」と言い、「私に、この指を拾ってと言ったんですよ」と救急隊員にも言っています。

よっぽどショックだったのでしょう!

「さあ、奥さんも乗ってください!」

救急隊員が「では、指をください」と言って、処置を確認し、「上手に保管できていますね」と言ってくれたので、妻は「長男がやってくれたんです」と自慢しています。

こんなところで自慢するなよ…。

救急車の周りにたくさんの人が集まってきたので早く出発して欲しいと思ってるのですが…。

受け入れしてくれる病院との連絡を救急車に乗ってからやるのですね。

中にいる救急隊員が電話で受入を打診していますが、なかなか受け入れてくれる病院が見つからないようです。

少し、不安????

救急隊員が、「どこか行きたい病院はありますか?」と大黒柱に聞いている。

「いつも行くのは医療センターですが…」と答えています。

電話していてもカルテがすぐに見つからないようでした。
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