守神と大黒柱と示指?

第13章・お婆ちゃんの発病

1.突然、顔面神経痛！

ある日、朝食を食べている時に、お婆さんが頻繁に食べ物をこぼしている。

「お婆さん、どうしたの？　口からこぼれてるよ！」と大黒柱が心配そうに言う。

お婆さんの顔を見ると、何となく左右が違って曲がっているように見えた。

妻に「顔がおかしいけど…」と言ったら、「昨日の夜から」なったのとのことだった。

表情も変化しないので、睨まれているようで怖い。

顔の左右のバランスが悪く、顔面神経痛だと直ぐに分かった。

白目と黒目の間の輪郭が薄くなっているのも気になる。

話す言葉も少し変に聞こえる。

急に、何の前触れもなしに起こるものだ。

明日、会社を休んで、脳神経クリニックに連れて行くことにした。

脳神経クリニックに行くのに、道路も病院も混雑するので、朝の8:00に家を出発することにした。

休みなのに平日と同じ時間に起き、朝食を食べた後で、クリーニング店に持っていく洗濯物を準備し、お婆さんを車に乗せてクリーニング店で洗濯物を出してから脳神経クリニックに行く。

到着したが、駐車場と病院が離れているので、少し大きな道路で信号機が無く、交通量の多い商店街を通るので、お婆さんには危険だが仕方が無い。

道路を渡るのに神経を使ってしまう。

クリニック自体はそんなに大きな病院では無く、地元の患者で高齢者が多いようなので、親切そうな応対だったので好感が持てた。

朝早くにきたので、診察はそんなに待たなくても終わった。

お婆さんの送り迎えにきているが、一緒に診察室に入って、経過を聞いたりはしていないが、お婆さんも耳が遠くなってきているので、医者の言っていることが解っているのだろうか？

何か薬の量が多いが、同じ薬なので症状も安定しているようなので、医者との話しは噛みあっているのだろう。

診察時間はあっという間のようだった。

薬は、調剤薬局なので、いつものところで調達する。

時間的には午前中で完全に終わる時間帯なのだが、

それにしても、大変である！

土曜日の朝早いので、金曜日に深酒はできなくなった。

酒が残ってしまうと危険だからだ。