守神と大黒柱と示指?
第3章・局部麻酔で…

1.指の接合手術!

大黒柱は、手術室に入る前に、メガネを外されていたので、周りがぼんやりとしか見えないんです。

車イスでそのまま手術室に入るのかなと思っていたら、カウンターらしいところの前で止まりました。

「車椅子から降りて、こちらに来ていただけますか?」と言われ、看護師3~4名に取り囲まれ、裸にされた上に、紙のパンツを履かされ、手術着か何か分からないけれど緑色のものを着せられてしまいました。

カウンターらしいものの向こう側に、小さなベットが用意されているので、そこに乗るように言われました。

どうやって行けば良いのか考えていると「カウンターらしきものの上を乗り越えて行く」のだそうだ。

言われるがままベッドの上に横になると大きさを調整できるようで、バキボキとか一時音がしていたが、静かになったら、慣れた手付きで手術用の大きなライトのある部屋まで連れて行かれ、手術開始のようです。

実は、大黒柱はひどい近眼なので、手術室のまわりがほとんど見えない状況なのです。

だから、音だけが頼りなんです!

手術室にはBGMが流れていて、左手だけが腕から指先まで外に出るように看護師が準備しています。

医師は、手首から動かないように固定しています。

どんな風に固定されているかは、大黒柱の目からは見えないようにうまく目隠しされています。

手首の上には、大きな手術用の顕微鏡があり、これで細い血管も拡大して接合していくのでしょう。

テレビドラマのような設備?

ベテラン医師の声で「では、始めましょう!」の声がかかり手術開始です。

まずは、指の根元に麻酔注射を打ちますが、これが痛~い!

特に2度目を刺すときにもう少し時間を空けると麻酔が効いてくるのに、急いで刺すために2度目も痛いんです。

3度目を刺す時にやっと麻酔が効いてくるという状況は工夫してもらいたいと思います。

次に、左手の人差し指の傷口が水平になるように、左手を何かに固定したいのがうまく行かないようです。

何度か手の角度を変えられて、無理な角度だと思いますが、痛みは局部麻酔で感じなくなっているため大丈夫でも、冷や汗が出るのは何故でしょう?

無理な角度にさせられているとしか考えられないのですが?

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