❁お前だけしか、好きにならない❁




放課後




「萌愛ちゃ〜ん!行こー!」




元気なこの声は誰か確認する必要はない




篠崎くんしか、いないから




「ごめんね!遅くなっちゃった!」





「ぜーんぜん、大丈夫だよ?行こっか?」




「あっ、うん」




今日の、委員会の話では、1人ずつ役割を決めることになっていた




私の役割は、各クラスの出し物の予算確認や、当日は文化祭の見回りなどそれ以外にもの大切な役割をする事になった




よし、頑張らなくちゃ!




次の日から、本格的に実行委員が動き始めて、放課後はギリギリまで残って休み時間も、仕事をする事が多くなった




「萌愛ちゃん!さっきのプリントの事なんだけどさー……」




チャラい篠崎くんも、何だかんだで凄く働いている




文化祭、成功するといいな




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