【完】私の甘い彼氏様
まだ4時。
これからまだみんなでお話とかしてから帰るんだろうな。
今は、少し一人になりたいな…。
「トイレ…借りてもいいかな?」
「いーよ」
碧の家は3階建てで、たしか1階と3階にトイレがあったはず。
勝手に3階に上がるのは気が引けるので1階に行くことにした。
今日は楽しかったな。
“ガチャ”
トイレを出ると
「あっ!」
透き通るような綺麗な声が背後から聞こえた。
この声は…、
「碧のお母さん…。お邪魔してます」
今、会うなんて思ってなかった。