彼女にしたい彼女の秘密。
そんなこと、知ってるから

浩美side




彼のアピールは見え透いててウザい。



ただの、クラスメイトだ。
なんか気づいたら、彼は私にだけちょっかい出してきてて、何だろうと思ってたら、あんたのこと好きなんだってー、と友達に言われた。

あー、なーるほど。
女子向けの甘々ラブ小説に出てきそうなやつだ、それを狙ってるのね。

と、言ったら、夢のない子、とつぶやかれた。結構彼イケメンじゃない、いーなぁ。

え、どこが?

それもまた、怒られた。
あんた目ないの?
いや、あるけどね。

それ以来、そのちょっかいの意図を知ってるからしれがうざくて仕方ない。

「ねー成瀬って、何も言わんね。あ、恥ずかしいの?」
そんなわけないだろ。
「ねーねー、成瀬って可愛い顔して実は腹黒?」
そんなわけもないだろ。

ふざけてるの?

私のこと、落としたいの?本気で?
タイプ、違いすぎ。こういうのには、落ちないから。
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