私の中の大切なキモチ
仕事に生きる!とも言えない、、、




如月 星蘭 24歳
有名なパンプスブランド“Ruban”(リュバン)の
広報部にて、残業中の午後8時ーーー

でも全然辛くなんてない。
まぁ確かに、今日は新作パンプスの展示会が
あって、1日立ちっぱなしだったから
ちょっと足は痛いけど、昔から大好きな
Rubanの、長年愛用しているシリーズの
お気に入りのパンプスを履いて、
長年の夢であったRubanに勤めて
広報部で忙しく働いている今は
すごく充実している。

「如月、昨日頼んでた新作シューズ詳しくまとめた資料できた?」

「あ、はい!あと少しで終わりそうです。これを終わらせたら帰るつもりです。」

「そ。じゃあそれ終わらせたら、営業に持って行っといてくれる?なるべく早くってことだったし、営業の奴らならまだ残ってるやつも多いと思うし。それで、最近お気に入りのバーがあるんだけど付き合ってよ。、、、最近のあんたはまだほっとける感じじゃないわ。いいわね?」

「えっ、そんな、、、いや、わかりました。ありがとうございます。ちょっと待っててくださいね泉さん。」

やっぱり泉さんは鋭いな。
友達も、、、家族さえも私の笑顔の下の気持ちに気づきはしなかったのに、泉さんの下について働くようになってから、いつも私を気にかけてくれる。特にここ最近、あの時からーーー。

「ふぅ、、、。終わった。」

好きなことをしてる仕事だから楽しいけど
さすがに疲れたかな、、、。
泉さんも待ってるし、早いとこ営業に持っていかないとな。
それにしても、営業か、、、。
入社したばかりの頃は、社内恋愛って響きにドキドキしたりしたけど、今となっては余計に辛いだけの状況。
< 1 / 9 >

この作品をシェア

pagetop