激甘王子に溺愛されました




日直だから放課後残って黒板を綺麗にしたりごみ捨てにいったりしなきゃいけない。

いつも通り高月くんも一緒に残ってる。



……届かない。

黒板の1番上の部分にどれだけ背伸びをしても届かない。

何で無駄に黒板の位置が高いんだ。



「貸して?」


背後から聞こえる高月くんの声。
黒板消しを持っている私の手に触れ、私から黒板消しを取る高月くん。

距離が近くて……動けない。


「はい!綺麗になりました」


そう言い私から離れる。


何で……ドキドキしてるんだ。
違う……。

距離が近くてドキドキしちゃってるだけ。

きっとそうだ。



< 40 / 117 >

この作品をシェア

pagetop