one year's story
自己紹介後の休み時間、小学校からの友達っていうか、悪友の夜永直人『よなが なおひと』が山村に近づいた。

夜永は物騒なこととか考えるのが好きな、ある種の中二病みたいな存在。小6のとき、唯と私はそいつとそいつの仲間とよく遊んでた。根は良い奴なんだけどね…

「なあなあ、山村くん、爆弾つくるん?」

ニヤニヤ笑う夜永。

「…いや、ちょっと言ってみたかっただけ」

ぼそっと山村くんが返した。

「よっしゃ、気に入ったよ、お前!今日放課後空いてるか?俺ら遊ぶんだけど、山村くんも遊ぼう!」

「いいよ」

「んじゃ、1時に北公園な!」

「おっけ」

…男子って、なんでそんなにすぐ仲良くなれるんだろ?

そんなことを思う私も夜永と遊んだりするから、きっと山村くんとも仲良くなるんだろうな…
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