リナリア
グイグイ迫ってくる來に焦ってる私。

「こらこら。公衆の面前で、うちの妹襲うな。」

『李斗!仕事終わったの?』

同じ午後休だった李斗も、こちらに来てくれて今日はパパとママの結婚記念日のプレゼントを買いに行く予定。

「ちなみにさっきの話。來は女の子にそんなに執着したことないから。どちらかというと、淡白だったな。2年以上彼女もいないし。李蘭に会うまで、そんな甘々キャラだとは、オレも知らなかった。」

ニコニコ笑いながら、李斗は私達の前に座る。

…いつから聞いてたんですか…。

「オレもオレを知らなかった。初体験だ!一週間会えなかっただけで落ち着かなくて、狂いそうになるよ…。だから、早くおちてきてね?」

色気駄々漏れなんですけど…。

ううっ。直視できない!

「かなり切羽詰まってんな、來?」

「ああ。ギリギリだよ、もう。」

ギリギリなの?

「まぁ、離れるつもりはないから、おちるのが遅くても問題ないけど理性がね…。」

「來は李蘭を泣かせないのはわかってるけど、わかってるよな?」

「わかってるよ。理性位なんとかなる!そのかわり…おちたら早いから、お兄様勘弁してね?」

あのぅ…。男同士の会話は二人だけでやってくれませんかね?

私の存在忘れてない?!
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