純愛小説家
7.熱帯夜
「嘘でしょ!?信じらんない…」


まさか。
海外だとは思ってなかったらしい。


「国内でなんか、イチャつけない」
「…なんか、キャラ変わってない?宥…」


それでも、どこか三嶋もホッとしているような感はあって。


「っていうか。もし、私がパスポート持ってなかったらどうするつもりだったの…?」


若干、呆れながらも。


「あぁ…。考えてなかった…」
「…そう…」


旅行の準備をこなしていた。


そこに。
罪悪感は、どのくらい含まれていただろう…。


「グアム、何回目?」
「俺?3回、くらいかな。ひかりは?」
「グアムは初めて」


この頃から。
少しずつ、三嶋の曇った表情が、増え始めた。

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