純愛小説家
俺がまた、地元に戻るのは。

三嶋に、逢うため……。

もう、ケー番もアドレスも消してしまったし、仮に残ってたところで。

三嶋のケータイにも、俺の番号とアドレスなんて残っていないだろうけど。

突然また逢うために帰ってきた俺のことを、どう思うだろう…?

3年という月日。
長くはないけど、短くもない。
【過去】になるには、充分な時間…。


「……………」


札幌行きの飛行機に乗りながら。
この3ヶ月、何度も考えてきたことを、また何度も考えていた。

3年前の、あの時とは違う。

逢いに行く目的も。
その気持ちの、重みも…。

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