好き、の二文字が聞きたくて。
17と20。

0ミリメートル


「瑠璃ー!そろそろ出なきゃ遅れるよー!」

「はーい!もう出るよ!」

玄関で靴を履いていた私にお母さんが後ろから叫んだ。

「よしっ」の私の言葉を合図にお母さんがリビングのドアから廊下に顔を出した。

「行ってらっしゃい!」

くしゃっと笑って言うお母さんを見て、自然と私も笑みがこぼれる。

「行ってきます!」

私は元気よくそう答え、玄関を飛び出した。
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