俺様副社長のターゲット
「今、会社を辞めても今以上の就職先なんて見つからない。中途半端に辞めた奴を上場企業は雇うほど甘くない。」


「だから私は今の会社の秘書を……。」


「親会社に逆らう子会社なんてあるのか?諦めろ。」



「何で?今頃………何で私に会いに来たのよ。」



鋭い視線を向ける尚輝をじっと見上げた。尚輝の形のよい唇がニヤリとした。



「朱里を手に入れる為だ。今年、俺は副社長に昇進した。そして子会社で働くお前を知ってたから手に入れる為に秘書にする。」


「手に入れる為?」


「ああ、高校時代はお前に文句も言わず、俺はあっさりと別れてやった。」


「だったら………私なんて手に入れる意味はないでしょ。」


「何であっさりと別れたか分かるか?」



私を見つめる瞳が揺れるのが分かった。今でも愛しい人を見つめる瞳に私の鼓動が速まる。
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