夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【6月11日の夜/港街】

任務先でシュウと喧嘩して、
俺は一人で港街に帰ってきた。


アイツとあんな風にすごい喧嘩をしたのは、
おそらく13歳の時以来。
あの時は一年位、顔もまともに合わせず口も聞かなかった。

仲直りしてからは、
俺がどんな生意気な口を聞いても態度が悪くてもシュウは許してくれた。
いつも、俺の1番の味方でいてくれた。
なのに……。


「……明日、どんな顔すればいいんだ?」

明日も仕事。
いつも出勤前にはシュウの元へ行って詳細を確認するやり取りがあった。
でも、行かない方がいいのかとも…迷う。

もしかしたらアイツは…。
もう家族のいるアイツには、
これ以上甘えてはいけないのかも知れない。
俺の存在は迷惑なのかも、知れない。

左手首の痣を見て、
俺は何だか寂しくなった。

……
………。
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