夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「……ね、聞かせて。
ヴァロンが捨てられたって、どうして?」

私が尋ねると、
レナとレイは少し困った様に顔を見合わせて…。
けど、ゆっくりと話してくれた。


ヴァロンのお母さんが娼婦だった事。
計画的に金持ちの男に近付いて、
ヴァロンを身籠った事。
自分達に似ても似つかない容姿のヴァロンを、
両親が虐待に近い教育で育てた事。
そして、
旦那さんに見放された母親が生活に困って…。
珍しい容姿のヴァロンを、密売人に売った事。


「……そして闇市場で。
ある夢の配達人が、
ヴァロン様を買い取って育てたそうです。」

「ボク達も調査書見ただけなんで…。
ここまでしか、分かりません。」

レイは私に申し訳なさそうな表情で頭を下げた。
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