スーパー丸尾ブラザーズ

―祥平の秋―

昨日の晩は眠れなかったんだ。

だって今日は新しく学級委員長を決める日だから。

4月の時は立候補がオレを入れて5人もいて、なんとか委員長になれた。


でも今回は落選だったらどうしよう。


もうすでにふみ兄もいく兄も委員長になっちゃってるから、あとはオレだけなんだ。


「ちい兄もまた委員長になるの?」


朝ごはんの時に名菜が聞いてきた。

「どうしよっかな。もしかしたら今回は、委員長をやらないかもしれない」

「えー、なんでー?」

「だってなんかめんどくさくなってきたし」


ほんとに落選したら恥ずかしいから、嘘のことを言った。

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