スーパー丸尾ブラザーズ
前まで朝は名菜と一緒に学校に通っていたけど、今は名菜は近所の桃子ちゃんと通っている。

俺も1丁目に風馬が住んでいるから、途中で待ち合わせをして、3丁目にある学校に通っているんだ。


「あっ、祥平くんだ!おはよう!」

「あ、桃子ちゃん、おはよ。名菜にいじめられないように気をつけてね」

「いじめないよ、なかよくしてるもん」


桃子ちゃんみたいな大人っぽくてかわいい子は、きっとブラジャーをつけるのも早いのかもしれない。


そして白川商店で風馬と待ち合わせをして一緒に学校に通う。

「おう!風馬おはよー」

「おはよー、祥平!」

大体学校までの間は、プロ野球の話と、宿題の話と、クラスの友達の話だ。

それなのに今日は風馬は珍しい話をした。


「祥平って好きなやついるの?」

「え?好きなやつって女子で?」

「当たり前だろ」


こんなこと風馬が話すなんて初めてだ。

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