もしもこの世界に、“色”というものがなかったら

電車に乗って隣町まで行って、少し歩いてから、



「今日はここにしよっかな」


なんて、独り言を呟いて。



名前も知らない公園の、木の下にあるベンチに腰掛け、私はスケッチブックを取り出す。


それから鉛筆も取り出して、黙々と絵を描き始めた。


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