もしもこの世界に、“色”というものがなかったら

「よし、できた」



そう呟いてスケッチブックを閉じたのは、2時間もあと。


あれだけ元気に遊んでいた子供たちの声も一切聞こえなくなっていた。



スマホの時間を見るとちょっとやばいと思ったりもするけど、今日はいつもより上手く描けたからいいや、なんてあまり急がずに片づけをする。



「よっこらしょ」



そんな色気のない声を出しながら、私は立ち上がった。



私は何の気なしに後ろを見てみた。本当に何気なく。
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