アラビアンナイト


でも、すごく胸が苦しい。

ジェイクと再会してから、まだそんなに月日が経ったわけじゃないのに、私の中では一緒にお昼ご飯を食べるのが当たり前になっていたみたい。

だから、今、斧田さんとジェイクが2人で仲良く並んでお昼ご飯を食べてる姿が、すごく違和感。

なんだ、私のお世話なんて必要ないんじゃない。

よかった。

これでやっとお世話係を卒業できる。

…これはきっとアレだ。

巣立つ雛を見守る親心だ。

そんなバカなことを必死で考えて、私は自分の胸の内と向き合うことから逃げた。

だって、なんだかこれ以上考えると、余計に苦しくなりそうな気がしたから…。

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