アラビアンナイト


「で?何があってこんなになるまで泣いたか話せる?」

忍ちゃんが私にハンドタオルを渡しながら真剣な顔になって聞くから、静かに首を縦に振った。

「俺も一緒に聞いてもいいか?」

健太も真剣な表情だった。
2人とも私のことを心配してくれてるんだなってことが強く伝わってくるようだった。

「うん」

そう返事をしてから少しだけ顔の涙を拭いて、小さく深呼吸をした。

それから私は今までにあったことと、その時の自分の気持ち、それから今の自分の気持ちをポツリポツリと話していった。
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