できちゃった出産【ベリカフェ版】
 個人的には、子どもが無事に生まれさえすれば方法はどうだっていいと思います。こだわりがないといえばそうですが「方法は問わない」というのが唯一のこだわりみたいなもんでしょうか。

 初産の方で二人目三人目を希望している方が「できれば自然分娩で」とお考えになるのはわかる気がします。でも「“下”から産んでこそ」みたいなこだわりは私にはやっぱりわかりません。

 それでも、否定はしません。できません。だって、わからないものを否定も肯定もできないじゃないですか。自分は自分の価値観で選んだ道を行く、ただそれだけです。

 自然分娩で産んだことを誇りに思うのは自由です。頑張った自分を自身で認めてあげられるのは素晴らしいことだと思いますよ。でも「帝王切開じゃあねぇ」とか「無痛なんてねぇ」とか、そうして他を否定する態度はどうかと思います。

「自然、自然」って何なんでしょうね? 医学が進歩したこの時代ですよ。安全や快適を考えて使える技術に頼ることって、ある意味「自然」に思えるのは私だけでしょうか?

 当たり前のことですが、産み方に貴賤なんかないんですよ。大切なことは無事に生まれてくることじゃないですか。

 みんなそれぞれ様々な事情がありますもの。持病があって帝王切開しか選択肢がないという方もおられるでしょうし。そのことで旦那さんの立ち会いを諦めざるを得ないという方もいらっしゃると思います。

 乳児の栄養についても同じですね。完全母乳は確かに素晴らしいと思いますよ。経済的ですし、調乳(粉ミルクを湯で溶かして飲むために適温の状態にすること)の手間がありませんからね。でも、完全母乳にできない事情もあれば、あえてしない理由もあるわけです。

 ちなみに、当方ミルク育ちです。母乳とミルクの話についてはまた後で取り上げたいと思うのですが、母乳のほうが格上でミルク育ちが可愛そうなんてことはないと思いますよ。あったとしたら、私はまさに可愛そうな人ですな(苦笑)

 とにもかくにも、産み方に貴賤なんてあるはずがないのです。乳児の栄養もしかり。もし、つまらないことを言う人がいたら――。

「あんた、どんな格付け機関だよ!」

と、私が突っ込みにいきますよ!
(あ、出向くのは難しいので強い念を送ります・笑)。


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