できちゃった出産【ベリカフェ版】

「あなただけじゃない。みんなそうだから!」

「みんなって誰と誰と誰ですかー?」と小学生みたいな屁理屈を言ってみたりして……(苦笑)。

この言葉の意味って、どう捉えるべきなのでしょうね。「辛いのは自分だけだなんて思うべきじゃない。みんな頑張ってるんだからあなたも頑張って」という叱咤激励ってやつなんでしょうか?

それとも――「実はみんな悩んでいる。だから、悩んでいるあなたはおかしくなんてない。自分を責める必要はないんだよ」という、まずは相手を肯定する言葉なのでしょうか?

おそらくは、前者でしょうかね(汗)。「みんな」という言葉は非常に便利で危険な言葉です……。

育児に悩む人で「世の中の母親の中で辛いのは自分だけだ」なんて思う人は少ないのではないでしょうか? 逆によその母親たちもみんな悩みながら頑張っているであろうことを痛いほど理解していると思うのです。だからこそ辛い……。

みんな頑張っているのに自分は頑張れていない。わかっているのに、ちゃんとできない。そんな思いに苦しくなるのが育児なのではないかと。

なんていうのかなぁ、どうしたって「やって当たり前、できて当たり前」みたいにされがちですからね、育児って。

そりゃあまあ、本当にできていないということは、子どもがどうにかなっちゃってることとイコールですからね……。できるもできないもやるしかないという。ある意味、きちきち結果を出し続ける日々というか(これはちょっと大げさな言い方かな)。

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