できちゃった出産【ベリカフェ版】
あとがき(のようなもの)
なんとも愚痴っぽい話にお付き合いくださり恐縮です……。

ハッピー感を大事にしているベリーズさんで、こんなエッセイを公開するんて我ながら「空気読めねぇなぁ」と思いますが(苦笑)。

でもまあ、ひっそりと地味に書いている分には許していただけるかしら、と。


このエッセイは2016年の夏に他サイトにて完結公開していたものを、ベリカフェ版として改稿したものです。

そういえば、他サイトで完結してからしばらく――秋くらいにこんなことがあったんです。

アラフォーの私とアラフィフの友人と二人でランチに行ったときのこと。

大きなダイニングテーブルを囲むようなスタイルの席で、二人連れの妊婦さんたちの近くに座ることになりました。

それでまあ、聞こうとしなくても彼女たちの会話が聞こえてしまったりするわけですが。

「私ね、最近すごく母性が湧いてきたみたいで」

「わかる!私も」

お腹を大事そうに擦りながら微笑む彼女たちの眩しさといったらありません。

「この子のためなら何でもできるって気がするの」

「うん。なんでも頑張って我慢できるよね」

年齢は20代の後半くらいかな? その力強い言葉におばちゃんは感服いたしました。でも、それと同時に――「頑張りすぎないでね。冷静にね」などと、おせっかいに思う自分もいました(苦笑)。

そして、率直な感想として「母性ってやっぱりあるんだ……」としみじみ思ったわけです。やっぱり私にはとても不思議で神秘的でさえありました。


本編でもきちんと申し上げたつもりですが、私は母性を否定しているわけではありません。それはあるに越したことはないし、素晴らしいパワーであると思います。

ただ、周囲はそれに期待しすぎてはいけないと思うのです。

だってほら、私みたいに「どうやら無いっぽい」人間もいるわけですし。あっても上手く発動できない人もいるかもしれない。

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