溺愛されてもわからない!

その質問に黙る私。

赤い髪の男の子。

背が高くて
無口で
怖い感じと思ってたけど
本当の水無月君の笑顔は
優しくて爽やかだった。

「夢より僕を見てよ」

ベッドから身体をのり出して
正座する私に迫ってくる一夜。

「黙れエロ王子」

「エロ王子はないでしょう。こんなに溺愛してるのに。早く来週にならないかなー可愛がってあげるからね」

「可愛がらなくていい。おやすみー」

逃げるが勝ち。
私はとっとと部屋に走って戻る。
背中で一夜が爆笑してる。

からかって遊んでるよね。

息が切れるわ。

でも貴重な水無月君情報だった。
苦労してるんだね。

私も夢って呼んでみたいなぁ。

明日また行ってみよう。
おばあさんの様子も気になるし

あれ?
なんか私
さっきより元気になってるかも。

やっぱ
ひとりで黙ってるといじけてしまう。
あんな一夜でも会話すると楽になる
これが家族マジックだろうか……でもエロいの反対!

守るぞ純潔!!


< 98 / 442 >

この作品をシェア

pagetop