Turquoise Blue 〜空色のベース〜



控室は
かなりの大騒ぎで

蘭さんや、他のバンドの人達が
握手や挨拶をしてた


もう床は片付いていて



パイプ椅子も折り畳まれて
緑川さんと青山さんが
それを連携で、ひょいひょいと
倉庫に運んでいる


「やば!!
散らかってるの
うちらん所だけじゃん!!」


皆で慌てて
床に はいつくばって
散らかってるタオルとか
お菓子の袋とか
ペットボトルを片付けた



「あ、いいですよ
楽器と荷物だけ

後はやりますんで」


入って来た男のスタッフさんが
そう声をかけてくれた



…キャップ被ってるし
ステージの上は、暗かったけど
この人はマキちゃんのギターの世話

してくれた人だ


マキちゃんもわかったみたいで
御礼を言ってる



青山さんに、肩をポンと叩かれた


「行こう
俺らが居ると、逆に邪魔になる」


「 は、 はい 」


スタッフさんに
お世話になりました!と
大声で言ったら

びっくりしながらの
笑った口が見えた


私は、急いで

ベースを担いでから
スポーツバックを持った





< 137 / 208 >

この作品をシェア

pagetop