クールな総支配人の迷子注意報?

あぁ、もうこんな時間!?

私は、時計を見ると慌てて立ち上がった。
急がなくちゃあ……コンシェルジュになって
2日目で遅刻をするなんてとんでもないことだ。

「ごちそうさまでした。
えっと……お先に失礼します」
オロオロしながらも頭を下げると行こうとする。

すると総支配人は、
「あ、待て。送ってやる。その方が早い」
そう言って引き留めてくれた。

「えっ?でも……そう言う訳には」
さすがに、それだと総支配人と一緒に居たことが
分かり余計まずい。

「お前を遅刻させる訳にはいかない。
返事は、急がなくてもいいから
ささっと食べてしまえ。これは命令だ!」
怖い表情で怒鳴られた。

ビクッ!!

「は、はい」
上司の命令だと言われると逆らうことが出来ない。
それに、クールな総支配人が
怒るなんて初めてだった。

私は、言われるまま急いで朝食を食べる。
待つこと10分。
秘書である藤本さんが迎えにきてくれた。
私を見るなら驚かれたが……。

「高城さん。
総支配人と……ご一緒だったんですか?」

「……はい。すみません」
恥ずかしさと申し訳ない気持ちになってくる。
驚きますよね……これは。

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