恋の味。
~高校選び~
「ねぇ、2人とももう高校決めた?」
「決めた決めた〜」
「んー、まだ迷ってる」
「え〜まじかぁ…私どうしようかな」
高校受験前期が始まる前の私たちは、たわいもない話の中に少しづつ高校の話が入ってきていた。
私は、中2の時まで自分の学力関係なく偏差値の高い高校を目指していたが、私の学力は追いつくこともなく、中3の頃には中より少し下の公立高校を目指すことにした。
これが今の私の学力。本当は高いところ行けるような学力ではなかった。
中2の頃の三者面談で、先生とお母さん、私で話していた時は高校を変えるということに反対はしていなかったが、家に帰るなり遠いだのなんだのと文句を言われたことは覚えている。
しかし、結果が全てであるために私はまた偏差値の高い高校を目指すという事は考えていなかった。

努力不足だったんだ。結局、これぐらいしか出来ないんだ。
そう思っていた。
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop