僕らの初恋青春譜
secret2[記憶]




「あら、私言ったじゃない。今の和恋は昔となぜか違うのよ。」





遥ちゃんがそういうと信じられないといったような目で私を見てきた。






「……中村からのメール貰った時も驚いたが、あのバカな和恋に限ってそれはねぇんじゃねぇか?」






と言ってきた。







うんうん、確かに私は何にも障害物が無いその辺の道で転んだりすることもあるけど……
ん?ちょっと待って私にとっては初対面よ?!
なのに。。。バカ?って言われた?







「ちょっとぉ!!黒澤君?と言ったよね。確かに私は馬鹿だけど仮にも初対面の人に対してその態度はないんじゃないかな」







久々に人に対して怒ったような気がした。
その言葉に驚いたのか黒澤君は遥ちゃんを見て
そして、遥ちゃんは黒澤君に首を縦に振ってうなづいていた。







「まじか……まぁ、でもまた振り向かせればいいだけか」








ん?何か後ろの言葉聞こえなかったような……
まあ、いいか。スッキリしたし!!






「つーわけでいきなりごめんな。和恋!」
彼はにっと歯を出して笑うと前を向いた。







え?え?…えーーー?!
意外と優しいぞ?この人。その上、私のこと呼び捨てで和恋って…





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