愛しているのは・・貴方だけ

俺は、乙香の目を冷やしてあげて
ベッドに寝せると
「パっ‥‥パ‥‥」
と、乙香は、
  涙を一粒流した。

俺は、乙香の涙を唇で
とめて

それから、ベッドに入り
乙香を抱き締めて
眠りについた。

夜中に
乙香が目を覚まして
怖い思いをしないように。

乙香は、時々
パパっと、うわ言を言うから
抱き締めて
トントンすると
また、寝息をたてる
その繰り返しだった。



乙香が目を覚ますと
体が重くて・・・
なに?なに?
と、思っていると
「目が、さめたか?」と。
「えっ、直綺さん?」
「ああ、昨夜の事覚えているか?」
少し、考えて
「あっ、すみません。
ずっと、一緒にいてくれたの
ですか?」
「まぁな。体、大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます。
ずっと、出てなかったのに・・・
でも、どうして
直綺さんは、ここに?」
「ああ、夕方親父から電話あって
直ぐに家に行って
乙香の様子を確認してくれっと
言われて、来てみたら
お前の悲鳴が聞こえて驚いた。」
と、言われた。

だから
「うふふっ、パパが。
でも、すみません、心配かけて。」
と、言うと
「嫌、いいんだ。」
「で、あの?直綺さん
離していただいても?」
私は、直綺さんに抱き締められたまま
だったから
「ああ?お前、抱き心地いいから
もう少しこのまま」
と、言って
私の体を反転させて
再び抱き締めた。
「キャッ」
と、言った時には
目の前には
直綺さんの胸があり
カァっと、真っ赤になり
オタオタしていると
くくっ、と笑い声がして
頭をあげると
直綺さんは、笑っていた。

あっ、からかわれたんだ
と、わかり
起き上がろうとすると
無理やり、直綺さんに抱き締められて
それから・・
キスをされた。
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