愛しているのは・・貴方だけ

「えっ、今の人‥‥あの人では?」
と、律華。
「ああ·····うん。麻美さんね。
なんで······一緒かは?····しらない······」
と、私。

私は、直綺さんに電話してみると
「乙香、病院終わったか?」
「うん、終わったよ。
  直綺さん、いまどこ?」
「いま、仕事だよ。
   ‥‥‥事務所にいる。」
「どこかの、会社?」
「いや、弁護士事務所だ。」
「········そう。
あっ、ごめんなさい。
仕事中に、電話切るね。」
と、言って
電話を切った。

そばで聞いてた、律華は
「乙香に、余計な心配を
かけたくないからだよ。」
と、言ってくれたが
「でも、いやだな。
嘘をつかれるのは。
なんでも、疑うようになるじゃない。
それに、麻美さんとは付き合いも
長いからね。」
「そうだけど。」
「心配ないよ、律華。
でも、なんだか、
ママに合いたくなったから
家に帰るよ、遠山の。」
と、言うと
「そうだね。直綺さんが
嘘をついた罰に、お仕置きだね。」
と、話してから
律華と別れて、私はママの所に。

ママは、
「あら、乙香、病院終わったの?」
「うん。問題なくて、また来月だって。」
と、言うと
ママは、職場のスタッフの人に
「ちょっと、外すから
何かあったら、携帯に連絡して。」
と、言って
私を連れて二階に
「ゆっくり、上がりなさいよ。」
と、ママ。
「は~い。大丈夫だよ。
ママ、良かったの?お仕事。」
「今日は、注文なかったから。
それより、何かあったの?」
と、ママ。

私は、今日見た話をした。
ママは、
「乙香。
宏綺はね、女性に接する仕事を
しているじゃない。
だから、ママもイライラしたり
もやもやしたりしたけど
宏綺を信じているし
宏綺は、私を大事にしてくれているのが
わかるから、何もおもわないように
してるの。
直綺君も考えがあったと思うけど
乙香は、今妊娠しているんだから
不安にさせるのはダメ。
少し罰を与えましょうね。」
と、言って私の頭を撫でてくれた。

ママも不安に思っていたんだ。
わかってあげれなかった。
ごめんね。ママ·······
< 43 / 48 >

この作品をシェア

pagetop