君に初恋………ー母の遺した宝物ー
朝の陽の光で、目が覚めた。


「朝…?」

ぼんやりとした頭のまま、考えた。


「ヤベー、ゆ………め」


裸のまま寝てしまったみたいで、隣にいた優瞳を起こそうとしてやめた。


白い透き通る肌、フワリとしたサラサラな髪が肩に落ちていて、色っぽい。


優瞳もまた、服を着ていなかった。


健全な男子高校生だ。


どうにも、反応してしまう。


とりあえず服を着て落ち着かせる自分を。


「今は、9時か。優瞳…?

起きな!」

だけど起きない。


「ンッ。」


ドキリ、とした。


イヤらしい声に振り向くと、やっぱり寝ている。


相当疲れているようだ。


「優瞳、優瞳。起きな、お父さんきたよ!」



「うそっ!!わっ、廉くん」


本当は来ていない。


見事に起きた。


だけど急にガバリ、と起きた優瞳。


何も付けてない胸が促され、両手で隠す。 

だけど隠れてなく、俺の理性は完全に途絶えた。


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